現在は単孔を用いた透水試験と言われています。
ボーリング時によく実施される試験です。
先日問い合わせがあったので少々考察してみました。
浸透桝の設計時に必要な透水係数を求める需要が多いのですが、
現場透水試験は地下水位以下の透水係数を求める試験です。
浸透桝はほぼ地下水位より上に設置されることが多いので
厳密に言えば現場透水試験は適用外になります。
この場合、現地浸透試験等の他の試験を実施しなければなりません。
下表は、現場透水試験結果から現場透水試験法により求めた透水係数と、
同じ現場透水試験結果を用いて現地浸透試験法(土研法)により
求めた透水係数です。
現場 | 試験回数 | 現場透水試験による | 土研式浸透試験による |
A現場 | ① | 1.20×10-6 | 3.57×10-6 |
B現場 | ① | 4.74×10-7 | 3.99×10-7 |
② | 5.57×10-6 | 2.71×10-6 | |
C現場 | ① | 9.71×10-7 | 2.26×10-6 |
② | 2.43×10-6 | 9.60×10-6 | |
③ | 2.95×10-8 | 1.36×10-7 | |
④ | 2.55×10-7 | 5.16×10-7 |
細かな適用条件は吟味しなければなりませんが、
似通った値になります。
現場透水試験の方法を用いて、
浸透試験の解析手法で透水係数を求めるという
手法への道が若干開ける可能性があるのでしょうかね?