むか〜しのことですが、
我々の同業者の一部は「山師」と呼ばれていました。
山 師:御主人!お宅の山の下にこの石炭がころがっていますよ!
御主人:えっ!それがどうかしました?
山 師:念のため、一度お宅の山を歩かせてくださいな。
宝の山かもしれないので!
御主人:まぁそりゃかまわないけど
——そして数日後
山 師:(黒い大きな石を持って参上)
御主人これは良質な石炭ですよ
これは大金持ちになれますよ。
ぜひ投資して採掘しませんか?
と、投資金をもって山師は二度と現われませんでした。
その後正式な国の調査では石炭など山にはありませんでしたとさ。
もってきた石炭は別のところからもってきたのだろうとの事でした。
まぁこれはたとえ話ですが、
「山師」は「やましい」の語源という説があります。
地質屋さんにはご用心を!
ってわけないないない〜
われわれは至って真面目ですのでご安心を!
さて前回の昆布森海岸の次に行ったのは
昆布森海岸より海沿いに西へ約4kmほど行ったところ
すてきな石炭層が大きく2層。
また細かくみると局所的またはレンズ状の炭層が多くみられました。
素敵な露頭です。断層も見られるし、
個人的にはこの露頭を見ながら一杯やれます!
前回の昆布森海岸の地層よりもさらに古い時代に堆積した
天寧層(てんねるそう)と呼ばれる地層です。
礫岩を主体とする地層ですが、他泥岩や砂岩も見られます。
これだけ炭層が露出していたら山師の出番はなさそうですね。